ベーレンライター社来日講演 展示・イベント 2012/10/192024/02/20 『原典版』とは何か? (共催:音楽図書館協議会)開催日時: 2012年10月19日(金) 16:30~(約2時間)開催場所: 図書館2階 自由閲覧室講演者: Douglas Woodfull-Harris 氏※講演は英語。日本語の通訳付き※本講演会は、一般公開しておりません。 『原典版』を数多く出版しているドイツ・べーレンライター(Bärenreiter)社のベテラン編集者が、出版譜や原典資料を参照し、ドビュッシー、ブラームスの作品を題材に詳しく解説します。 実施を終えて ベーレンライター社来日講演が終了しました 講演者:ダグラス・ウッドフル – ハリスさん (Douglas Woodfull-Harris/編集者)コリーン・フォテラーさん (Corinne Votteler/アジア圏営業担当)(通訳 木村小百合さん) 参加者数:(開演1時間後の人数) 37名 まず、フォテラーさんから、ベーレンライター社の歴史、企画や校訂、印刷など楽譜を出版するまでの過程などについて、DVD映像による説明がありました。 続いて、ウッドフル・ハリスさんから、「『原典版』とは何か?」というタイトルの講演。『原典版』(Urtext)の本来の意味とは何かについて、ベートーヴェンのピアノソナタ「悲愴」(”Piano sonata C-minor opus 13 : Pathetique”)、ドビュッシーの「映像」(”Images”)など複数の事例に基づいた詳細な解説がありました。「映像」については、加藤一郎先生がピアノで音の再現をしてくださる場面もありました。 講演後は、参加者との活発な質疑応答が行われ、終了予定時間を延長して意見交換が続きました。後日、ウッドフル・ハリスさんからは、講演会が大変楽しかったとお話があったそうです。 ウッドフル・ハリスさんは、ベーレンライター社で数多くの楽譜の編集に関わっており、図書館のOPACで”Woodfull-Harris, Douglas”と検索すると、30件の楽譜が検索できます。当日は、所蔵資料の展示も行いました。みなさんも、ぜひ編集者の思いが入った楽譜を手にとってみてください。 当日会場で見たDVDの映像が下記HPで公開されています。https://www.baerenreiter.com/en/about-us/the-baerenreiter-film/