2004/1/13~2004/3/12
リストの《伝説》と二人の聖フランチェスコ
場所:図書館ブラウジングコーナー
配布資料(PDF)
リストのピアノ曲《伝説》は、〈小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ〉と〈波を渡るパオラの聖フランチェスコ〉の2曲で成り立っています。50歳代初めに、ローマの地で失望や心労を味わっていたリストが、聖人の「信じることの強さ」に感銘を受けて作曲したとされています。作曲の精神的動機となったとされる二人の聖人はどんな人たちだったのでしょうか?今回の展示では、《伝説》のさまざまな楽譜の紹介とともに、アッシジの聖フランチェスコとパオラの聖フランチェスコという二人の聖人の生涯を、様々な絵画と図書館資料とでたどってみます。今回の展示に際して、多くの方々にご協力いただきましたことを感謝します。
2003/11/10~2003/12/20
ヴィオラ・ダ・ガンバ ヴァイオリン属楽器との対立と歩み寄り:
国立音楽大学音楽学部音楽学科第19回研究発表会の参考資料展
(企画・国立音楽大学音楽学部音楽学学科3年)
場所:図書館ブラウジングコーナー
配布資料(PDF)
ヴィオラ・ダ・ガンバは16世紀から18世紀にかけてヨーロッパで広く演奏され貴族社会の花形楽器でしたが、ヴァイオリンが普及していく中で廃絶してしまいました。しかし、20世紀になって当時の音楽を当時の楽器で演奏するという流れのなかで、ヴィオラ・ダ・ガンバは復興してきました。今回の展示ではヴィオラ・ダ・ガンバとヴァイオリン属の比較を行い、また、現存する絵画資料などをご紹介します。なお、11月18日の研究発表会の際には、ガンバ奏者の神戸愉樹美先生をお迎えして、実際の演奏を交えながらヴィオラ・ダ・ガンバの魅力に迫りたいと思います。是非、ご来場ください。
2003/10/8~2003/10/29
歌舞伎役者今昔 芸の力・家の力
場所:図書館ブラウジングコーナー
配布資料(PDF)
市川団十郎、尾上菊五郎、松本幸四郎、坂東三津五郎など現在の役者さんの顔を思い浮かべることができますか。歌舞伎役者の家の流れは江戸時代から何百年と続いています。江戸の芝居絵にはどこかに彼らの祖先の顔と重なる部分があるような気がします。竹内道敬寄託文庫から役者の流れがわかるように、役者別にまた役名別に芝居絵を展示します。江戸時代の芝居絵を見て本物の迫力を体験しよう。

2003/9/8~2003/9/30
没後100年●瀧廉太郎とフーゴ・ヴォルフ
場所:図書館ブラウジングコーナー
配布資料(PDF)
今年で没後100年になる瀧廉太郎(1879-1903)とフーゴ・ヴォルフ(1860-1903)。瀧は日本の洋楽草創期の先駆者であり、ヴォルフはドイツ歌曲の表現領域を高めた作曲家。1901年、瀧はドイツのライプツィヒへ留学する。オーストリアに住むヴォルフはしばしばドイツを訪れている。1901年頃のヴォルフは精神を病んでいるけれども、同じ時代に同じ国にいたことに何かの縁を感じ二人の展示を企画しました。ヴォルフの支援者たちへの手紙(書簡集)、瀧廉太郎の当時の楽譜など100年前の二人の作曲家の軌跡をご覧ください。
2003/6/16~2003/7/30
ベートーヴェン「おお友よこの調べではなく-《第9交響曲》の歴史と現在」
(企画・構成 音楽研究所ベートーヴェン研究部門)
場所:図書館ブラウジングコーナー
配布資料(PDF)
初版譜をはじめとする図書館所蔵の19世紀の《第9》印刷譜を中心に、日本における《第9》資料などを展示します。《第9》をめぐるさまざまな資料のパネル展示、またパンフレットにもご期待ください。
2003/5/12~2003/6/14
モーツアルト●1791 最後の年の最後のオペラ《魔笛》
場所:図書館ブラウジングコーナー
配布資料(PDF)
オペラの名作《魔笛》が作曲されたのはモーツアルトの最後の年1791年。1月に作曲された《ピアノ協奏曲 変ロ長調》から始まり,1ヵ月に数曲というペースで作曲が続きます。経済的理由から依頼される多くの仕事をこなし,全盛時代とは異なる作品も書いている1791年。《魔笛》が完成する9月までに書かれた作品を月順に展示します。見ているだけで音楽が聴こえてくるようなモーツアルトの楽譜(手稿譜のファクシミル版)をごらんください。1791年に出版された貴重な初版印刷楽譜《春へのあこがれ》K.596も展示します。
2003/4/2~2003/4/28
国立音楽大学附属図書館 1971-2003:
出版物からみた図書館の32年
場所:図書館ブラウジングコーナー
1971年、利用者と図書館とのコミュニケーション誌「塔」を創刊してから、図書館では多くの出版物を毎年発行してきました。蔵書目録から書誌・索引など32年間の出版物を年代順に展示します。「国立音楽大学附属図書館」の歴史に触れてみてください。