今月の栞 2014年7月 永井宏先生 (合唱・ピアノ)

KS00081


  内田樹 [著]
『下流志向 : 学ばない子どもたち働かない若者たち』
講談社 2009
   
私のカバンの中には、常に3冊の本が入っています。3種類1冊ずつ。

@元気が余っている時に読む本。
A体調が、まぁそこそこの時に読む本。
B疲れ果てている時に読む本。

心身の状態に合わせていつでも何か読めるように用意してあります。ただでさえ楽譜で重たいカバンが、ますます重量を増すので快適な習慣ではありませんが、若い頃からずっと電車移動距離が長い生活だったので、こうなりました。

@は宗教や哲学の本。2〜3ヶ月で入れ替え。
Aはあらゆるジャンル。2〜3週間は持っていることが多い。
Bはミステリーが殆ど。2〜3日で読み切ってしまうこともしばしば。

常備薬ならぬ常備本。
活字中毒だとは思いたくないけれど、近いかもしれません。酒、タバコと同じように本は私の精神活動に必須なものだし、確かにどれも習慣性はある。ならば中毒?

この稿を書いている6/17時点でカバンに入っているのは

@「宗教座談」(岩波文庫) 内村鑑三著。
A「下流指向」(講談社文庫) 内田 樹著。
B「まどろみ消去」(講談社文庫) 森 博嗣著。

物心ついてから随分と色々な本を読んで啓発されたり、楽しんだりしてきました。人に紹介したい本を挙げ始めたら際限がないけれど、個人相手ならともかく、この拙文を今読んでくださっている多数の方々に同時に薦められる書物など無いので、とりあえず、音大生なら考えて欲しいことが沢山書いてある「下流指向」 を紹介しました。

書棚を見れば、その持ち主の思考遍歴が見えてくるといわれています。恥ずかしいからあまり言いたくないけれど私の場合は、夏目漱石、寺田寅彦、内田百閨`(中略…きりが無いし、恥ずかしいので)〜山本七平、山本夏彦、養老孟司、内田 樹といった道を通って来ました。もし万が一同じ経路を辿ってきた人がいたとしたら嬉しくもあり、気味悪くもあり、なんとも 複雑でしょうね。
  図書館員からひとこと