今月の栞 2012年12月 福田隆先生 (打楽器)

KS00049


  藤田竜生 著
『リズム : 日本人の音感覚とリズム』
風濤社 1976
     本来、外来語であるにもかかわらず日本語に訳す事が難しく、すっかり日本語にとけ込んでいる「リズム」という言葉ですが、その中に内包される様々な意味、感覚には考え直すべき事が多いと思います。
   この「リズム」という本は普段、私たちが無意識に使っている言葉や無意識の動作の中の、日本人特有の感性や指向性に気づかせてくれます。「目から鱗」の内容もたくさんあり、いろいろな事を考えさせられ退屈する事がありません。もう数十年前に出版された本なので、現代の生活感には少しそぐわない内容もありますが、その事自体も逆に時代の流れを感じさせ、新鮮で興味深く感じます。
   大変忙しい学生生活を送っている皆さんは、少し立ち止まって自分の生活感や感受性について、ゆっくり考える事があっても良いと思います。この本が皆さんにとって、まずは音楽を勉強するにあたっての良いヒントとなることを祈っています。

  図書館員からひとこと