そうそう、こういうのって気になりますね。
放送局に問い合わせるのが一番手っ取り早い解決法だと思いますが、図書館の参考図書に(クラシックの曲に限りますが)ちょっと珍しい、でもなかなか便利な(?)資料があるのでご紹介しましょう。
| 『音楽テーマ事典』(音楽之友社 1983) | ||||
| 第1巻 交響曲/管弦楽曲/協奏曲 |
請求記号 |
:X-078b/O | ||
| 第2巻 室内楽曲/独奏曲 |
“ |
:X-078a/O | ||
| 第3巻 歌劇/声楽曲 |
“ |
:X-080/O | ||
上記のように3巻からなり、掲載された譜例は、約240,000にのぼります。収められた曲は、『最新名曲解説全集』(音楽之友社 1979-1982)の譜例のほとんどに対応しています。
各巻は、「第一部」が作曲家生年順別の譜例、「第二部」がそれらに対する音名、階名、日本語訳題、と原曲名による4つの索引で構成されています。
この事典の一番の特徴は、第二部の音名と階名索引です。旋律を構成する音符を文字にして表わし配列してあるのです。といっても、どんな風になっているのか想像するのは難しいことでしょう。ベートーヴェンの「交響曲第5番 ハ短調 作品67 <運命>」を例に示しましょう。
| 音名索引: |
GGGEbEbEb GGGEbFFF GGGFDC |
5625 |
|
| 階名索引: |
ミミミドレレ ミミミドレレレ ミミミドレファ |
1912 0566 4685 |
「0566」というのは、第一部で<運命>の出だしの旋律に付けられた譜例番号です。
この番号から、第一部の譜例に導かれる仕組みになっています。
| 譜例 |
この番号↓です |
|
|
|
第二部の索引の内、音名と階名の2つの索引は、楽典の基礎知識がないと便利には使えないかもしれませんが、いちど手にとって見てください。
以前の例題で、シューベルトの作品目録を紹介した際、「主題目録」の説明をしましたが、曲を同定するのに旋律を手掛かりにする点で、この事典も、「主題目録」の一種といえるでしょう。検索するときは
「声楽曲−主題目録」"Vocal music--Thematic catalogs"、「器楽曲−主題目録」"Instrumental
music--Thematic catalogs"という件名を使えば、この他にも声楽曲や器楽曲のジャンル別のテーマ事典が見つかります。
また、件名"music—Thematic catalogs"(フレーズ検索)で検索すれば、もっと幅広く探すことができます。
| ごく少数ですが、特定の作曲家の主題目録の中にも「音楽テーマ事典」の音名索引、階名索引と同じ趣向の「主題目録」があります(J.S.バッハ、パーセル、ハイドンの目録があります)。題名をみると、"melodic index"ということばが使われているものが多いようです。ただし、これらの資料の場合、件名は特定の作曲家の目録ですから「作曲者名--主題目録」になります。 |
これらの本は、参考図書室にあります。「参考図書」とは、調べ物をするための資料――辞典、事典、索引、年鑑、地図などをいいます。また参考図書は分類別に並んでいます。書庫の中の資料とは違い、受付を通さなくとも、直接自分の手にとって見ることができますから、いろいろ使ってみてください。
(2004/3/12)