国立音楽大学附属図書館 Kunitachi College of Music Library

資料の探し方Q&A:2001年12月

音符が何色かに色分けされている楽譜を見ました。あれはどういう用途の楽譜なのでしょう。


それはきっと「インストラクティヴ・エディション」といわれる楽譜のことでしょう。あなたが見た楽譜というのは、バッハの『平均律クラヴィーア曲集』か『インヴェンション』でしたか。テーマやフレーズが色分けされているので、その曲の構造が目で見てわかるようになっているのです。

このような楽譜を探そうと思ったときは、件名を使うと簡単に探せます。
今回はそれを利用してピアノの楽譜を検索してみましょう。

まず、次の手順に従って典拠データの検索をしてみます。

①詳細検索画面を明けます。
②検索項目「件名」に"instructive"(右側のボックスは「フレーズ:前方一致」)と入力します。
③画面下のボックス「典拠検索」をクリックします。
そうすると、下のような画面になります。

検索結果一覧:6件(内4件を表示)

⑤ここで、試しに Piano music--instructive editionsを選び、左の「検索」ボタンを押して下さい。
⑥画面は一番始めの「詳細検索画面」に戻りました。今検索し たばかりの典拠デ ー タが自動的に検索項目に埋め込まれています。
⑦画面左下の「資料検索」をクリックしてください。

詳細検索画面:件名:Piano music--Instructive editions (標準:前方一致)

⑧75件のデータが見つかりました。

この"instructive editions"という件名を日本語では「教育的な版」と訳しています。これらの楽譜は、必ずしも全部が多色刷りというわけではありません。ピアノを学ぶ人ならよくご存知の、アルフレッド・コルトーの校訂による楽譜がフランスのサラベール社(邦訳版は全音出版社)から出版されていますが、この楽譜は多色刷りではありません。試しに、どのページでも任意に開いてみてください。各ページに(場合によっては一ページのうち半分以上も)コルトーによる詳細な注釈が書かれているのがわかるでしょう。コルトーの演奏解釈がよくわかると同時に、学習者にとっては実践的な指示の記された、文字通り教育的な楽譜です。

……というわけで、Opac検索でみつかった「インストラクティヴ・エディション」が色分けされた楽譜かどうかの区別は、目録上ではわかりません。申し訳ないけれど、音符が色分けされた楽譜を探している場合は、一つ一つ実際の楽譜を確認してください。

(検索結果件数は2001/12/28現在)