研究紀要 50 (2015) 請求記号 = [PB102 50]

著作者 三木 香代 ( Miki Kayo )
タイトル ショパンのバラード第1番作品23の演奏法研究
( A Study of Ballade in G Minor Op.23 by F. Chopin )
ページ 229-239
本文の言語 日本語
キーワード ショパン / バラード / ピアノ / 演奏
抄録  本稿の目的は、ショパンのバラード第1番の演奏に際しての筆者の取り組みをたどり、どのようなことを理解しておくべきか、何が演奏に寄与するのかを分析するとともに、現代の演奏において新しい解釈は生まれ続けているのか、という問いを考察することにある。ロマン主義時代にあったショパンが、本来文学であったバラードを音楽のみで表現するのは意欲的な試みであった。この作品は時空を超えて今も奏者に新鮮な魅力を与え続け、同時に新しい解釈が生まれ続けていると言える。筆者の定義する新しい解釈とは、それを目的として意図的に探求するものではなく、奏者がその都度その作品に真摯に向き合うことで結果として生まれるものであり、良心ある奏者が常に理想の完成像を追い続けている限り、生まれ続けるものである。