研究紀要 50 (2015) 請求記号 = [PB102 50]

著作者 古川 聡 ( Furukawa Satoshi )
タイトル 発車メロディの心理学的研究に関する最近の動向
( Recent Advances in Psychological Studies of Signal Music in Railway Station )
ページ 159-168
本文の言語 日本語
キーワード 発車メロディ / サイン音 / 音環境 / サウンドデザイン / 駆け込み行動
抄録  本論文では、サイン音の中で音楽的にも心理学的にも関心が集まっている発車メロディに注目し、導入の経緯とその後の発展、音楽的な特徴分析、利用客へ及ぼす心理学的影響について、近年の研究成果を紹介した。発車メロディは、駆け込み乗車行動の抑制と快適感の向上を主な目的として、発車ベルに代わって新宿駅等で1989年3月11日に導入された。これを契機に、多くの駅で採用されてきている。現在のメロディの音楽的特徴は、2拍子、上行性メロディ、ドミナントからトニックへの和声進行、♩=120程度である。心理学的な影響として、メロディの短縮化による駆け込み乗車抑制の可能性、音楽的特徴を踏まえたメロディ改変によるさらなる快適性の向上が指摘されている。たんなる音楽としての発車メロディから、聴覚文化の1つのジャンルとしての発車メロディに変貌しつつあるのが現状といえる。