研究紀要 49 (2014) 請求記号 = [PB102 49]

著作者 小泉 惠子 ( KOIZUMI Keiko )
タイトル 「幼児発達の最先端研究に関する国際会議2014」 : 報告と考察
( International Symposium on Cutting-Edge Research of Early Child Development 2014: Report and Considerations )
ページ 233-239
本文の言語 日本語
キーワード 引き込み現象(entrainment) / リズム / 歌唱 / 共感
抄録  2014年5月、中国の東南大学と工程院、UNESCOが共催した「幼児発達の最先端研究に関する国際会議」に参加する機会を得た。その中で、V. レオン博士(英国ケンブリッジ大学)の講演は、大変興味深いものであった。博士は発語された音声の周波数成分と、脳波の周波数成分に類似性がみられることを発見した。そしてアクセント(日本語でいうイントネーション)、音節、音素、それぞれがリズムとして認識され、対応する脳波の周波数成分とも同期するデータを取得した。音韻論的実験でも、失読症の人のケースでは、特に音節・音素に対応するリズムの引き込み現象(entrainment)に異常があることを見出した。結論として、音節・音素レベルのリズムの矯正が、失読症の治療につながる可能性を示唆した。筆者は、この引き込み現象が、音楽、歌唱においても重要であり、自己と他者を同期=共感させるものの原点になるのではないかと考えた。