研究紀要 49 (2014) 請求記号 = [PB102 49]

著作者 宮入 恭平 ( MIYAIRI Kyohei )
タイトル 〈右傾化〉する日本社会におけるJ-POPの立ち位置 : プロパガンダとしてのポピュラー音楽
( The Position of J-POP in the Rise of “Right Wing” of Japanese Society : Popular Music as Propaganda )
ページ 159-169
本文の言語 日本語
キーワード 右傾化 / 愛国消費 / プロパガンダ / J-POP / 軍歌
抄録  〈右傾化〉が囁かれる日本社会において、J-POPはどのような立ち位置をとっているのだろうか。表面的には政治と乖離しているはずのポピュラー音楽が、政治と近接しながら〈右傾化〉する社会でのプロパガンダとして利用される可能性がある。ここで重要になるのは、音楽に政治的な意味が含まれるかどうかではなく、政治性の希薄な音楽が無自覚的に政治利用されてしまうことへの懸念だ。もちろん、ポピュラー音楽は商品として消費されるものだが、その一方で、人びとの意識を変革させるだけの影響力をも持ち得ている。したがって、たとえ音楽そのものに政治的な意図が含まれていなかったとしても、音楽家(作詞家、作曲家や歌手)、および楽曲そのものの意志とは無関係に、音楽が政治的に利用されてしまうこともあり得るのだ。