研究紀要 47 (2012) 請求記号 = [PB102 47]

著作者 槌谷 智子 ( TSUCHIYA Tomoko )
タイトル 語り継がれるもの ─パプアニューギニア・フォイの口頭伝承について─
( Things handed down : A case study of oral traditions among the Foi in Papua New Guinea )
ページ 77-86
本文の言語 日本語
キーワード パプアニューギニア / フォイ / 神話 / 伝承 / ヘビ
抄録  パプアニューギニアに暮らすフォイには、数多くの神話や伝承が存在する。無文字社会のフォイでは、過去の歴史的出来事、創世神話などは、口頭を通して伝承されてきた。本論では、神話の中から、ヘビにまつわる話に絞って記述する。ヘビはとりわけ祖霊と結びつきの深い動物とされている。フォイの土地には、行くことを禁じられている場所があり、そこにはたくさんのヘビがいるとされるが、それは祖先の霊が姿を変えたものだと信じられている。超自然的存在と人間とは、さまざまな形で交流を持ちながら暮らしている。不可視の超自然的存在を具象化するのが、フォイの神話・伝承である。神話を通してその存在を確認し、次世代へと伝承する。こうした神話や伝承を通して、フォイの世界観や自然観を垣間見ることができるのである。