研究紀要 47 (2012) 請求記号 = [PB102 47]

著作者 清水 康子 ( SHIMIZU Yasuko )
タイトル フランス文学における舞踊(VI) ─ロマン主義の時代へ─
( La Danse en littérature française (VI) : Vers l’époque romantique )
ページ 65-75
本文の言語 日本語
キーワード 舞踊 / 娯楽 / 舞踏会 / 幻想 / エグゾティスム
抄録  フランス文学の作品中に描かれた舞踊のテーマを探る。約1000年に及ぶフランス文学の流れを中世から現代に至るまで見通して、それぞれの時代に特徴的な作品を選んで、考察していく。宮廷でも田園でも人々の楽しみであった中世の舞踊は、舞踊教師の指導で洗練されてゆくルネサンスの時代を経て、17世紀の宮廷生活では制度としての舞踊の存在感が増し、王を頂点とした王宮の秩序を顕示する重要な契機となってゆく。ルイ14世の世紀に続く18世紀は、みずからが踊る舞踊から、鑑賞を目的とする芸術的な舞踊が台頭してきた時代で、舞踊のさまざまな役割が意識された時代であった。啓蒙の世紀を彩る舞台芸術における舞踊論の発展はめざましく、ジャン=ジャック・ルソーは、新しい時代に舞踊が人と社会に果たす役割を総合的に考察している。本稿ではルソーに始まりルソーを超える舞踊の新しいとらえ方をロマン主義の時代に向けて探っていく。