研究紀要 46 (2011)  請求記号 = [PB102 46]

著作者 沼口 隆 ( NUMAGUCHI Takashi )
タイトル C.W. グルックとF. ベルトーニの《オルフェオとエウリディーチェ》 : 「オペラ改革」への一視点
( Orfeo ed Euridice of C.W. Gluck and F. Bertoni : A Viewpoint to the Reform of Opera )
ページ 33-40
本文の言語 日本語
キーワード グルック / ベルトーニ / カルツァビージ / オペラ改革 / オルフェオ
抄録  クリストフ・ヴィリバルト・グルックとフェルディナンド・ベルトーニは、ラニエリ・デ・カルツァビージの同一の台本に基づき、それぞれに《オルフェオとエウリディーチェ》を作曲した。ベルトーニは、グルックの作品を模範として作曲したことをみずから認めており、実際に二つの作品の間に類似点を見いだすことはたやすい。ではなぜ、オペラ作曲家として充分な実力と経験を持っていたベルトーニが、グルックの作品を敢えて模倣するような真似をしたのか。
 本稿の目的は、いわゆる「オペラ改革」の与えた影響と意義を再考するための一つの視点を提供することにある。ベルトーニの略歴や、二つの《オルフェオとエウリディーチェ》の成立事情を簡潔にまとめるとともに、両作品の比較考察を通じてベルトーニの作品に独自な点を指摘し、いわゆる「オペラ改革」の第1作とされるグルックの作品の何が受け入れられ、どこが変更されたのかを明らかにした。