研究紀要 45 (2010)  請求記号 = [PB102 45]

著作者 末松 淑美( Suematsu Yoshimi )
タイトル 翻訳における意味の等価関係の記述について
( Beschreibungsversuch der semantischen Äquivalenzen in der Übersetzung )
ページ 61-72
本文の言語 日本語
キーワード 話法の助動詞 / sollen / 意味の等価 / 翻訳比較 / 日独対照研究
抄録

ドイツ語の話法の助動詞sollenの持つ〈主語以外の意志〉という意味は、対応するモダリティ形式が日本語に無いため、他の話法の助動詞に比べて日本語への翻訳が難しい。それを実証的に説明するために、本稿では、翻訳比較によって具体例を集めることを試みる。等価関係の比較および同定は、どうしても主観的になりがちなので、翻訳学の理論的枠組みを借りて、日独間の翻訳比較の記述方法を探る。その際、意味だけでなく、統語も記述に含める工夫をした。なぜなら、sollenは、意味的のみならず、統語的にも日本語訳に影響を及ぼし、それが〈訳しにくさ〉の一因になっていると考えられるからである。まだ不十分な点も多いが、現在考えている記述方法を、研究ノートとして報告する。