研究紀要 44 (2009)  請求記号 = [PB102 44]

著作者 中西 千春 / 林 千代 / 小林 和歌子 / 佐久間 晶子
( Nakanishi Chiharu / Hayashi Chiyo / Kobayashi Wakako / Sakuma Akiko )
タイトル 大学英語授業におけるCan-doリストの効果
( Effects of Can-do Lists at College English Classes )
ページ 71-82
本文の言語 日本語
キーワード Can-doリスト / 英語授業目標 / 学生の自己評価 / 教師の評価
抄録 国立音楽大学の英語授業を担当する4人の教師が,それぞれの英語授業実践を通して,Can-doリストの効果を探った。最初に,本学で開発したCan-doリストを利用して学生の自己評価と教師の評価を4月と7月で比較をした。学生の自己評価は常に教師の評価よりも高かったが,授業で扱った重点項目における評価の傾向が近似していたことから,Can-doリストを利用した自己評価には妥当性があることが示された。次に,3人の教師が,毎週の授業目標をCan-doリストとして記入することによりその効果を探った。授業ごとに目標をCan-doリストとして記すことは,授業の焦点を明確化,学生との対話,授業効果の振り返り,授業と授業の連携,教師間の連携という5つの点において効果があり,授業改善につながった。しかしながら,私たち教師にとって,Can-doリストの記入が初めてであった上,各教師が自由な形式で記したため,改善が望まれる点もあった。Can-doリストを共通のコミュニケーション・ツールにするためには,Can-doリストの解釈の仕方,書き方・目標の細かさ・語尾などの統一が必要である。今後,学生の自己評価トレーニングをするとともに,各教師の授業目標の記述を発展させて,本学の到達目標をCan-doリストとして精緻化し,より有用性の高いものにしていきたい。