研究紀要 43 (2008)  請求記号 = [PB102 43]

著作者 末松 淑美( Suematsu Yoshimi )
タイトル 日本語のモダリティにおける意志表現
( Volitive Ausdrucke in der Modalitat des Japanischen )
ページ 49-57
本文の言語 日本語
キーワード モダリティ / 意志表現 / 日本語 / 話法の助動詞 / 対照研究
抄録 ドイツ語の話法の助動詞が日本語にどのように置き換えられるかという翻訳上の等価の問題を考える中で、特にsollenの〈主語以外の意志〉が日本語に置き換えにくいことに注目している。その理由を意味論的に説明するために、本稿では日本語のモダリティ体系における意志表現の扱い、およびsollenに対応する日本語の訳語がどこに位置づけられるかを考察する。〈モダリティ=話者の心的態度〉という枠組みは両言語に共通しているが、モダリティの分類の仕方には大きな違いがある。助動詞という文法カテゴリーが確立しているドイツ語とは違い、日本語では動詞の後にいくつかのモダリティ形式が連結される。共起するモダリティ形式および主語に規則性がある。また、日本語の意志表現では話者の意志が中心であることも、sollenが訳しにくい理由の1つだと思われる。