研究紀要 42 (2007)  請求記号 = [PB102 42]

著作者 清水 康子( Shimizu Yasuko )
タイトル フランス文学における舞踊(II) : 古典主義の時代から啓蒙主義の世紀へ(1)
( La Danse en litterature francaise(II) : De l'epoque classique au siecle des lumieres(1) )
ページ 135-144
本文の言語 日本語
キーワード 舞踊 / 詩 / 音楽 / 恋愛 / 宮廷
抄録 フランス文学の作品中に描かれた舞踊のテーマを探る。約1000年に及ぶフランス文学の流れを中世から現代まで見通したなかで、それぞれの時代に特徴的な作品を選んで、考察していく。みずからが踊って楽しむ舞踊から、鑑賞を目的とする芸術的な舞踊が台頭してきた18世紀は、舞踊のさまざまな役割が意識された時代であった。ジャン=ジャック・ルソーの舞踊についての言説は、論考全体の核となろう。本稿では中世からルネサンスに至る600年をたどった前稿に引き続き、17世紀フランス古典主義の文学にみられる舞踊の諸相を探る。宮廷においても田園においても人々の娯楽、気晴らしであった中世の舞踊は、ルネサンスの息吹とともに専門化が進み、17世紀の宮廷生活では貴族にとって重要な嗜みとなり、制度としての舞踊の存在感が増していく。舞踊教師の指導により複雑化していく舞踊の振付は、踊り手を選別し王を頂点とした宮廷の秩序を顕示することになる。