研究紀要 41 (2006)  請求記号 = [PB102 41]

著作者 古山 和男( Furuyama Kazuo )
タイトル トワノ・アルボーの《オルケゾグラフィー》における「ムーヴマン」の概念 : フランス・ルネサンス舞曲のリズムについて
( The Concept of <mouvement> in "Orchesographie" by Thoinot ARBEAU : On Rhythm of French Renaissance Dance Music )
ページ 87-95
本文の言語 日本語
キーワード オルケゾグラフィー / ムーヴマン / アルボー / ルネサンス舞踏
抄録 16世紀に T.アルボーが舞踏と音楽について著した《オルケゾグラフィー》で使用している「ムーヴマン」の語は、単に「運動」「動き」を意味するものではなく、舞踏を成立させるのに不可欠な特定の身体運動を意味する。この「ムーヴマン」によって舞踏は音楽に呼応したリズム感を得る。この「ムーヴマン」とは、身体を沈める「プリマン」の動作から身体を持ち上げる動作の「エルヴァシオン」への動きを伴うものである。これは「プリエ」から「エルヴェ」を行うバロック舞踏の「ムーヴマン」に近い運動である。この 「ムーヴマン」 の概念は、ルネサンス舞踏の解釈に限らず、舞曲を含めたルネサンス音楽の演奏法を知る上で有益な示唆を与えてくれる。ルネサンス音楽の「ムーヴマン」は、 近代音楽的なダウンビートではなく、バロック音楽と同様、 拍を跨ぐアップビートの拍節リズムであり、そこでは「イネガール音符」などの現象も起り得る。