研究紀要 41 (2006)  請求記号 = [PB102 41]

著作者 大塚 直( Otsuka Sunao )
タイトル この恐ろしい夢に終わりはないのか? : ボートー・シュトラウスの『タイタス・アンドロニカス』改作劇『凌辱』について
( Wann endet dieser furchterliche Schlaf? : Zu Botho Strauss' Schandung nach dem TITUS ANDRONICUS von Shakespeare )
ページ 13-24
本文の言語 日本語
キーワード テロと報復 / 現代におけるシェイクスピア / 〈演劇的な知〉のあり方
抄録 ドイツ語圏を代表する劇作家ボートー・シュトラウス(Botho Strauss, 1944- )は、2005年10月6日にパリ・オデオン座初演という形で、シェイクスピア最初の悲劇『タイタス・アンドロニカス』を改作した戯曲『凌辱』を発表した。その血を血で洗う残虐な復讐劇には、2001年9・11同時多発テロ以降の現代社会の様相が映し出されている。本稿では、作品執筆の背景となったシュトラウスの「文明の衝突」論を整理し、これまでの主要な『タイタス』改作の受容史を概観した上で、〈演劇的な知〉といった視点から、性愛と暴力をテーマにした改作劇『凌辱』の独創性と意義を考察する。