研究紀要 39 (2004)  請求記号 = [PB102 39]

著作者 古山 和男( Furuyama Kazuo )
タイトル アーティキュレーションの不確定性 : J.S.バッハの指示したスラーの不統一性について
( Uncertainty of Articulation : On Incosistency of Slurs indicated by J.S.Bach )
ページ 41-51
本文の言語 日本語
キーワード J.S.バッハ / アーティキュレーション / スラー / ムーヴマン / 客観的収縮
抄録 J.S.バッハが自作の楽譜に書き込んだスラーは、同じ旋律や音形に対して常に同一であるとは限らない。この不統一性は、気まぐれ、記載の誤り、あるいは演奏者への即興演奏の提案によるものではなく、作曲者が明確に意図した、それぞれに必然性のある具体的な演奏の指示である。一貫性がないように見えるスラーによって引き起こされる現象の音楽的意味は「ムーヴマンの不確定性」の仮説によって説明することが可能である。不確定とは、拍節の「ムーヴマンmouvement」の選択の予測がつかないため、作曲者や演奏者ですらアーティキュレーションを確定できないという意味である。