研究紀要 39 (2004)  請求記号 = [PB102 39]

著作者 根岸 正海( Negishi Masami )
タイトル 元禄から宝暦・天明までの歌舞伎音楽
( A Study on KABUKI Music from Genroku Period to Tenmei Period )
ページ 99-109
本文の言語 日本語
キーワード 歌舞伎音楽 / 三味線音楽
抄録 約260年にわたる徳川幕府の時代には、いくつかの文化興隆の波がある。町衆文化の伝統を受け継いだ上方優勢の元禄文化。八代将軍吉宗による改革とともに、上方文化の影響が江戸に波及し、東西の趣向が混ざり合う過渡期となった享保時代。そして、消費都市として全国の物と人と文化が流入する江戸の民衆が、上方を凌ぐ文化を築いた宝暦・天明文化。ちょうど江戸開府の年、慶長8年(1603)に四条河原で出雲の阿国が「かぶき踊り」を行って以来、一貫して庶民の芸能であった歌舞伎も、いくつもの転換点を経て発展を遂げた。本稿は、上方から江戸へと文化の中心地が移る過程、そして一般民衆が自ら音楽を演奏するに至った時代の歌舞伎音楽について概観するものである。